調候の守護神について見ていきたいと思います!
- 算命学の守護神について
- 調候の守護神の出し方
- イメージで守護神を覚える方法
守護神とは?
算命学での守護神は中庸思想の基づいたものです。自分の命式の陰陽五行のバランスをみて守護神になるもの、忌神になるものがわかります。
算命学では調候の守護神と調和の守護神があります。
- 調候の守護神:日干と月支から判断した守護神のこと
- 調和の守護神:命式全体から判断した守護神のこと
調和の守護神は皆さんバラバラになりますが、調和の守護神はご自身の日干と月支を見ればわかりますので、調候の守護神を中心に見ていきたいと思います。
調候の守護神とは?
調候の守護神は、日干と月支から判断します。
調候は季節の気候との調和のことで、冬の寒気、春の湿気、夏の熱気、秋の乾燥を表します。
上記の図の場合、自分自身を表す「癸」は水(−)で、生まれた季節は「巳」で真夏の暑い時期です。どんどん水が蒸発してしまうので、「癸」を補う水の性質や、水を生じる金質がありがたい存在と言えます。
このように、自分自身(日干)が、生まれた季節(月支)を、より生きやすい環境へと手助けしてくれる存在が調候の守護神です。
自分を支えてくれる守護神の干が命式の中にあれば、バランスが取れてて生きやすい状態と言えますし、表の世界で目立つことになるので、悪いことをすればすぐに表面化します。
守護神ない場合は、目立たない世界で、自力で道を切り開くだけの力量があると考えられます。苦労や困難を乗り越えたのち、大きな才能を発揮する方が多かったりします。
調候の守護神早見表
月支 日干 |
子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 |
甲 | ①丁 ②庚 |
①丁 ②庚 |
①丙 ②癸 |
①庚 ②己 |
①庚 ②丁 |
①癸 ②丁 |
①癸 ②庚 |
①庚 ②丁 |
①丁 ②庚 |
①丁 ②庚 |
①丁 ②庚 |
①庚 ②丁 |
乙 | ①丙 ②戊 |
①丙 ②甲 |
①丙 ②癸 |
①丙 ②癸 |
①癸 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①丙 ②癸 |
①癸 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①丙 ②戊 |
丙 | ①甲 ②壬 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②甲 |
①甲 ②壬 |
①甲 ②壬 |
丁 | ①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①庚 ②甲 |
①庚 ②甲 |
①甲 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
戊 | ①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①甲 ②癸 |
①癸 ②甲 |
①癸 ②甲 |
①癸 ②甲 |
①丙 ②癸 |
①丙 ②癸 |
①甲 ②癸 |
①甲 ②丙 |
己 | ①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①甲 ②丙 |
①丙 ②癸 |
①癸 ②丙 |
①壬 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①丙 ②癸 |
①丙 ②癸 |
①甲 ②丙 |
①丙 ②甲 |
庚 | ①丁 ②甲 |
①丙 ②丁 |
①丙 ②甲 |
①丁 ②甲 |
①甲 ②丁 |
①壬 ②丙 |
①壬 ②辛 |
①丁 ②甲 |
①丁 ②甲 |
①丁 ②甲 |
①甲 ②壬 |
①丁 ②甲 |
辛 | ①丙 ②壬 |
①丙 ②壬 |
①己 ②壬 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②癸 |
①壬 ②己 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②丙 |
壬 | ①戊 ②丙 |
①丙 ②甲 |
①戊 ②庚 |
①戊 ②辛 |
①甲 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①癸 ②庚 |
①庚 ②甲 |
①戊 ②丁 |
①甲 ②辛 |
①甲 ②丙 |
①戊 ②丙 |
癸 | ①丙 ②辛 |
①丙 ②辛 |
①辛 ②丙 |
①辛 ②庚 |
①辛 ②丙 |
①辛 ②壬 |
①辛 ②壬 |
①辛 ②壬 |
①丁 ②甲 |
①辛 ②丙 |
①辛 ②甲 |
①辛 ②丙 |
3つ4つある方もいますが、ここでは2つ目までご紹介しています。
各十干と守護神の関係
各十干の守護神は月支によっても変わってきますが、なぜその干が守護神になるのか、イメージするとわかりやすいのでまとめていきます。
甲の守護神
甲は大木、樹木です。季節ごとに花をつけたり実をつけたりします。夏の暑い日は、日陰を作ってくれて涼しく過ごすことができます。
森林浴で私たちの心は癒されます。薪となれば、火の燃料になり、寒い冬も暖かい状態を保ってくれます。
- 樹木(甲)が育つには太陽の光(丙)や雨(癸)が必要
- 大木を薪(甲)にするには斧(庚)が必要
- 薪(甲)を燃やすには火(丁)が必要です。
乙の守護神
乙は草花、薬草、野菜です。一輪の花でも可憐で私たちの心をきゅんとさせます。お祝いで花束を送れば、人を幸せな気持ちにすることができます。花になれば多くの方を魅了します。
薬草は私たちの病気やけがを治してくれます。野菜や穀物は私たちの身体に栄養を与えてくれる、日々欠かせない存在です。
- 草花(乙)が育つには太陽の光(丙)や少量の雨(癸)が必要
- 根を張るための土(戊、己)が必要
丙の守護神
丙は太陽です。どんな時も私たちをエネルギッシュに照らし、力を与えてくれる存在です。生物みんなを成長させてくれます。
- 太陽をより輝かせるために海(壬)が必要
- 海に水源を減らさないために水を生じる金質(庚)が必要
- 太陽(丙)を生じる木質(甲)が必要
丁の守護神
丁はろうそく、灯火、焚火、月です。夜や、暗いところ、寒いところで大きく活躍してくれます。
小さな火は暗闇を照らし、ほっとさせてくれます。焚火はお祭りごとなどで活用されます。寒くなれば薪を燃やし、私たちの身体を温めてくれます。
月は夜に幻想的な景色を見せてくれたり、私たちの身体のリズムを作ってくれます。
- 火を大きく燃やすなら、薪(甲)が必要です。薪の木を切るには斧(庚)が必要
- 夏の夜は月が海(壬)に反射して輝く
戊の守護神
戊は山岳です。パワースポットとして注目を集めます。樹木が生い茂っていれば、季節ごとに花や紅葉を付け、美しい景色を彩ります。また、水を蓄えてくれるので、水不足にならないようにもしてくれます。
- 樹木(甲)が必要、樹木を育てるために雨(癸)が必要
- 土を生じる、太陽(丙)が必要
己の守護神
己は平地、田園、畑、田んぼです。ただの平地では役に立ちません。肥料を与え、農作物を植えることで様々な作物を栽培することができます。出来た作物は私たちの栄養となります。
- 樹木(甲)があると防風林と秋の枯葉による腐葉土ができ、肥沃な田畑になる
- 樹木(甲)や農作物が育つには太陽(丙)と少量の雨(癸)が必要
庚の守護神
庚は鉱物、鉱石です。土から生まれますが、土の中にあっても才能は発揮されません。形を変えて初めて役割を果たすことができます。
硬貨となれば、世界中の経済を動かします。斧やのこぎりとなれば、木を切ることができ、木材はあらゆるものに使われます。金属の形を変えれば、部品ができ、それらが組み合わさることで、生活が豊かになります。
- 土を洗い流すために水(壬)が必要
- 形を変えるには、火(丁)で溶かす必要がある。火を燃やすには薪(甲)が必要
- 形を変えた後は水(壬)で冷やす必要がある。水源を無くさないように金属(辛)が必要
辛の守護神
辛は宝石です。庚と同じく土から生まれますが、土の中にあっても才能は発揮されません。泥がついてますので、しっかり磨きをかけていくことで、光輝きます。
宝石は存在そのものに多くの人が魅了され価値があります。贈り物としても喜ばれ、自分で身に付ければエネルギーを得ることができます。
- 土を洗い流すために水(壬・癸)が必要
- 土の濁りを抑える木質(甲)が必要
- キラキラ輝かせるのに、光(丙)が必要
壬の守護神
壬は大海、大湖、大河です。あらゆる生命体は海から誕生してきました。海を見ると悩みがちっぽけに感じられストレスを軽減させる効果があります。
- きれいな水であり続けるために水源を作る金質(庚)が必要
- 水を吸い取る木質(甲)が必要となり、水(壬)が流れることで樹木や植物が育つ
- 寒い冬もすべてが氷にならないように、太陽(丙)が必要
- 雪解け水や川の氾濫を堰き止めるためには、土(戊)が必要
癸の守護神
癸は雲、雨、霧、露、清流、小川、です。私たち生命は70%が水分でできています。雨がなければ、すべての生命は乾き、生きて行くことができません。
- 水源を無くさないために金質(庚・辛)と水(壬)が必要
- 寒くなると水が氷ってしまわないよう、薪(甲)と火(丁)、又は太陽(丙)が必要
まとめ
調候の守護神について各十干ごとにまとめました。今後は命式の位置別の守護神の活用方法や後天運で守護神が回ってきたときの意味について解説していきます。