
十干の土の性質「癸」についてお伝えしていきます。
十干は基本的に日柱を見ます。その方が生まれたときから無意識レベルで、その性質を持っている重要な部分となります。


【十干】とは?
この地球の空間にあるエネルギーを見える化させたものです。この地球に存在しているありとあらゆるものは、陰陽五行で表されます。算命学は私たち一人ひとりのエネルギーや、運勢を見える化させてくれています。ずっと同じ運勢なのではなく、日々変化しています。
干 | 質 | 自然界 | 方角 | 色 | 本能 |
甲 | 木+ | 大木 | 東 | 青 | 守備本能 |
乙 | 木− | 草花 | |||
丙 | 火+ | 太陽 | 南 | 赤 | 伝達本能 |
丁 | 火− | 焚火・炭火 | |||
戊 | 土+ | 山 | 中央 | 黄 | 引力本能 |
己 | 土− | 田畑の土 | |||
庚 | 金+ | 剣・斧 | 西 | 白 | 攻撃本能 |
辛 | 金− | 宝石・ハサミ・ナイフ | |||
壬 | 水+ | 湖・大河・海 | 北 | 黒 | 習得本能 |
癸 | 水- | 雨・小川・池・沼 |
【癸】読み方は?


「癸」は自然界のエレメントで、「雨」を表します。陰陽では水の陰(−)、水の性質の弟にあたります。
読み方は「みずのと」「き」です。
【癸】のキーワードは?


- 恵みの雨
- 縁の下の力持ち
- 謙虚
- 忍耐力がある
- ホスピタリティー
- 順応性
- 内向的
- 努力家


【癸】の特徴


- 人の喜びが生きがい
- 人から必要とされる存在になりたい
- 勉強好き、知識が豊富
- 慎重で失敗が少ない
- 平和主義
- 慎重で考え抜いた末に行動
- 穏やかだが信念が強い
- コツコツ積み上げることが大切
- 地味でも成長する努力ができる
- 闘争心や逞しさも秘めている
- 自分を後回しにする
- 自分を責めやすい



日干はその方の50%を占めます。
雨はすべての生き物に必要不可欠です。恵みの雨のような存在となり、人が喜ぶことを生きがいとします。雨が降り、川に流れ、海にたどり付くまで時間がかかりますので物事を達成するまでに時間がかかります。
「涓滴岩を穿つ」ということわざがあるように、水が滴り続けると岩に穴があけることができるという、そんなパワーがあるので、10~20年はコツコツ積み上げることが大切です。
勤勉で忍耐力もあるので真面目です。水はどんな形の容器にも形を合わせられますし、水蒸気、水、氷など環境によって形を変化させます。柔軟性に富み、どんな環境でも、どんな人とも合わせることができます。
「癸」の方は少々クールで冷たいところもありますが、情にもろく神経質で心配性なところがあります。慈愛に溢れた母性愛を持つ方です。親切で尽くし方ですが、尽くす相手を間違えてはいけません。干渉しすぎて嫌われることもあります。
物事を悪い方へ考えすぎてしまうところがあるので、さらっと水に流せるようになると良いでしょう。
【癸】の著名人
「癸」の著名人だとはフィギュアの浅田真央選手、ホリエモン、松下幸之助さん、瀬戸内寂聴さん、マザーテレサなどです。慈悲深いといいますか、勉強家といいますか、なんとなく「癸」っぽさが出でいますね。
【癸】の運気UPのポイント
- 雨の日
- 生活の中で潤いを意識
- 人を大切のと同じくらい自分のことを大切にする
- コツコツと時間をかけて物事に取り組む


【癸】とその他の相性は?





「癸」は水(−)です。水質は習得本能をつかさどっています。他の五行との相性についてみていきます。
【癸】×木性(甲・乙)との相性:水生木
癸は草木に水を与えますので木質を生じる関係性となります。与えすぎてもよくないので、ほどほどが良いかもしれませんね。
【癸】×火性(丙・丁)との相性:水剋火
水は火を消してしまいますので「癸」は火質を剋します。
【癸】×土性(戊・己)との相性:土剋水
水は流れていなければいけませんので、土質は水を堰き止めてしまうので、「癸」は剋される関係となります。しかし「戊」は「癸」と干合しますし、「己」は田畑なので、水が必要なので、「癸」が守護神になる率が高めですね。
癸×戊【干合:火質(伝達本能)】


「癸」は「戊」と干合し、火質になります。「癸」は「丁」になり、「戊」は「丙」になります。火質は伝達本能がUPします。元々習得能力抜群なので、それを伝えていくための力も備わるので、最強な気がします。覚え方は「ぼきかか」です。
干合表
甲⇔己→戊・己(引力本能) |
丙⇔辛→壬・癸(習得本能) |
戊⇔癸→丙・丁(伝達本能) |
庚⇔乙→庚・辛(攻撃本能) |
壬⇔丁→甲・乙(守備本能) |
【癸】×金性(庚・辛)との相性:金生水
金属は冷えると水を生じます。金質は相性が良いです。
【癸】×水性(壬・癸)との相性:比和
「癸」は「壬」があることで、助けられます。ただ「癸」が雷雨のような激しい雨だと海もあれるので、喧嘩をしたら恐ろしいですね。


【癸】の各干支の特徴解説


癸の干支は「癸酉」「癸未」「癸巳」「癸卯」「癸丑」「癸亥」の6種類です。五行と合わせてイメージすると覚えやすいので、各特長と、他に何の五行が必要かといった解説も入れていきます。
支 | 質 | 自然界 | 方角 | 色 |
子 | 水+ | 湖・海 | 北 | 黒 |
丑 | 土− | 早春の泥土 | 北方の中央 | 黄 |
寅 | 木+ | 大木 | 東 | 青 |
卯 | 木− | 草木・花 | ||
辰 | 土+ | 山岳・河口の土 | 東方の中央 | 黄 |
巳 | 火− | 灯火 | 南 | 赤 |
午 | 火+ | 太陽 | ||
未 | 土− | 乾いた田園 | 南方の中央 | 黄 |
申 | 金+ | 鉄剛金 | 西 | 白 |
酉 | 金− | 宝石 | ||
戌 | 土+ | 山岳 | 西方の中央 | 黄 |
亥 | 水- | 湧水・冬の雨 | 北 | 黒 |
「癸酉」
「癸酉」の方は石孔の流泉」といいます。山中の宝石の等にきれいな石の間から湧き出た泉がはるばると流れ下っていくイメージです。頭の回転が速く、思考力、記憶力が良く、素直な良いことなります。文筆の才能にも優れます。
ただ知性に品性を伴わないずる賢い人にならないよう注意。世渡り上手なので、組織の補佐役として活躍できます。信仰心が芽生え先祖供養、寺墓などに縁が多くなります。(算命学干支)
「癸未」
「癸未」の方は「揚柳の孤立」といいます。「未」が乾いた土なので、水がどんどん吸い込まれていくイメージなので、どんな環境でもなじむ多芸多才な方です。ただ深みがないのであまり面白みがありません。
職人など能力一本に絞る努力が必要です。水が常に足りなくなるので、水質と木質が必要です。純粋で温和な見た目とは裏腹に、激しい闘志を秘めています。異性関係が多くなりがちですが、結婚してい相手には相手にされません。家計の流れを受け継ぐ運命を持っています。(算命学干支)
「癸巳」(異常干支)
「癸巳」の方は「清水の遠源」といいます。水質と火質の関係ですが、巳の28元に庚があるため、金生水で涸れることはありません。人付き合いが良い人との印象を与え、表面的には明るく見えますが、損得勘定で行動するところがあります。
人を恨むと一生恨む執念深さもあり、それが原動力となることも。感受性が豊かなので一業に専念すれば大成します。配偶者が良い夫(妻)だと運が下がり、子供が生まれなかったりします。「巳」が火質で常にあぶられている状態で水が蒸発しやすいので、アルコール(火質)には注意しましょう。
「癸卯」
「癸卯」の方は「林中の泉」です。柔木(卯)に雨(癸)が降っている状態なので、いつも水が補給されているイメージです。平凡で地道な日常を好み、家族との繋がりを大切にします。
目的や役割をしっかり認識しているので、長男・長女的な責任を果たすと、より安定します。清廉潔白に厳しく鍛えられながら育つことが大切ですが、そうでない場合は大バカ者になります。この干支のは子煩悩になります。
「癸丑」
「溝渠の水」と言われています。動きの少ない水のイメージです。知的で物静か、あまり自己表現をしません。人生も慌てずのんびり過ごすでしょう。集団行動が苦手で、マイペースに1人でできる仕事が向いています。
穏やかに見えますが、心の中には相当なこだわりがあります。一度追い詰められるとかなり反発します。水は流した方が良いので、水生木で洩らすと動きが出るので、木質を身近に置きましょう。
「癸亥」(最後の干支)
「崑崙還元」の水で水の力が最大となります。「陰の木質=乙」があると良いです。重苦しい雰囲気が漂っていますが、社交性や忍耐強さを兼ね備えています。普段自己主張しないので、自己主張したときはかなり説得力があり、影響力は大きいです。
地味で堅実に生きることを望みますが、変化が多く世の中の主流になるような生き方が良いです。月柱、年柱にもう一つ癸亥を持っていると世界で大成し、大きな財産を残します。最後の干支なので、今までの世の中の価値観を覆すほどのエネルギーを持っています。
倒異の業(癸酉・癸亥)
家庭運が良く、子供たちもよく育ちます。ただ、他家から来た者を倒します。男性なら配偶者か息子の嫁に不運をもたらし、女性なら娘の夫、あるいは娘が再婚した場合に不運が起きます。
まとめ


今回は「癸」についてお伝えしました。普段はおとなしいのですが、「癸」は大雨を降らせるとかなり怖いかと思います。私が「癸」で夫が「丁」なので、喧嘩すると一瞬でかき消します(笑)「癸」の方は自分を犠牲にし過ぎて頑張り過ぎてしまうとこがあるので、自分のことも大切にしていきましょう。

