
十干の火の性質「丁」についてお伝えしていきます。
十干は基本的に日柱を見ます。その方が生まれたときから無意識レベルで、その性質を持っている重要な部分となります。


【十干】とは?


この地球の空間にあるエネルギーを見える化させたものです。この地球に存在しているありとあらゆるものは、陰陽五行で表されます。算命学は私たち一人ひとりのエネルギーや、運勢を見える化させてくれています。ずっと同じ運勢なのではなく、日々変化しています。
干 | 質 | 自然界 | 方角 | 色 | 本能 |
甲 | 木+ | 大木 | 東 | 青 | 守備本能 |
乙 | 木− | 草花 | |||
丙 | 火+ | 太陽 | 南 | 赤 | 伝達本能 |
丁 | 火− | 焚火・炭火 | |||
戊 | 土+ | 山 | 中央 | 黄 | 引力本能 |
己 | 土− | 田畑の土 | |||
庚 | 金+ | 剣・斧 | 西 | 白 | 攻撃本能 |
辛 | 金− | 宝石・ハサミ・ナイフ | |||
壬 | 水+ | 湖・大河・海 | 北 | 黒 | 習得本能 |
癸 | 水- | 雨・小川・池・沼 |
【丁】読み方は?


「丁」は自然界のエレメントで、「月」を表します。陰陽では火の陰(-)、火の性質の弟にあたります。
読み方は「ひのと」「てい」です。
【丁】のキーワードは?


- 細やか
- 鋭い洞察力
- 思慮深い
- スピリチュアル
- 秘密主義
- 二面性
- 小悪魔
- 女のカリスマ


【丁】の特徴


- 心が温かく、親切丁寧
- 頭の回転が速く、洞察力に優れている
- 細やかな心配り
- 女性は美人で妖艶さがある
- スピリチュアリティが高く神秘的
- 感性豊かですが気分の浮き沈みがある
- 好き嫌い激しい
- 秘密主義
- 穏やかに見せて、内面に驚くような激しさを秘めている



日干はその方の50%を占めます。
「丁」はろうそくや灯火、月を表します。暗闇や夜の中で明るく周りを照らすことができますので、昼間より、夜の世界や、日常から離れた幻想的な世界で力を発揮します。
銀座のホステスにも多いです。洞察力があり、人に合わせて接客できたり、どうしたら自分が一番かわいく魅せられるかもよく知っています。
「丁」の方は普段は温厚で控えめで礼儀正しいところがあります。繊細でデリケートなところがあり、内面には火種を抱えています。炎は大きさを変えることができますので、発火点に達すると、爆発してしまうので、ときに気性の激しいところが出ます。
自ら火が付くと情熱的に行動を起こします。自らを犠牲にして燃えて、人に明るさや温かさを与えることのできる人です。人情に厚く、縁のある方には尽くします。ただ、情熱は長く続かないので、尽くしきったら冷めるところがあります。
喜怒哀楽が激しく、忍耐力と協調性に欠けるので、何か成し遂げたいことがあれば、自分をコントロールできる力を身に付け、細くても良いので、長く火を燃やし続けると良いでしょう。
【丁】の著名人
「丁」は身強であれば、火が強く、バイタリティーあるエネルギッシュタイプになるのですが、身中や身弱だったりすると月の要素の方が合います。
雲に隠れていなければ、美しく輝き、満月や三日月、たまに赤色っぽかったり、姿をコロコロ変えますよね。たまに雲に隠れたり、会うたびに違う一面を見せてくる部分が、ミステリアスっぽさに感じられ、幻想的な要素を映します。
著名な方だとフィギュアスケートの羽生結弦くんの日干が「丁」です。身強ではないので、月のイメージがぴったりです。
【丁】の運気UPのポイント
- 夜の手入れや、夜の自分の時間を大切にする、生活の中に月のリズムを取り入れる
- 五感を癒す
- 本音を出せる場所を作る


【丁】とその他の相性は?





丁は火の陰(-)です。火は伝達本能をつかさどっています。他の五行との相性についてみていきます。
【丁】×木性(甲・乙)との相性:木生火
「甲・乙」は相手から相生といって、与えられる関係性です。火は木があるとよく燃えますので、丁の人は、木の人がいると与えられる関係となりますので、プラスになる関係性といえます。特に「丁」は小さな火なので、より草木が必要になります。
【丁】×火性(丙・丁)との相性:比和
同じ火の性質同士なので比和となります。丁は火が小さいので、丙の人といると火のパワーが強いので、とても助けられる関係性となるでしょう。
【丁】×土性(戊・己)との相性:火生土
火と土は相生の関係性です。丙が土質の方に与える形になります。木が火によって燃えると灰になり土にかえるという意味で循環として相生となります。
【丁】×金性(庚・辛)との相性:火剋金
火は金を剋します。火は金属を溶かしてしまうからです。とはいっても「丁」の火は小さいので、そこまで剋さないとも捉えられます。もし自分の命式に金性が多い場合、「丁」があるとバランスが取れるでしょう。
【丁】×水性(壬・癸)との相性:水剋火
水が火を消す関係性なので、火質が弱まる関係性です。「丁」は火が小さいので、「癸」の霧雨くらいなら大丈夫ですが、ゲリラ豪雨みたいな雨が降ったら一瞬で消えてしまいます。
丁×壬【干合:木質(守備本能)】
壬は海の性質だから「丁」なんて一瞬で消えさるじゃんと思いますよね。ただ「丁×壬」に関しては干合といって化学反応を起こす関係なので、惹かれ合う関係性となります。覚え方は「水を火で温泉が湧く」「夜の月が海に反射して美しい景色」となるといったイメージをするとわかりやすいかと思います。
干合すると丁→は乙(木-)、壬→甲(木+)となります。覚え方は「ていじんんかもく」です。
「丁」の人は「壬」の人と出会うと、守備本能がUPします。守備本能は自分を守る、仲間を守るという意味があります。「丁」が干合すると草花(乙)となり、繊細でデリケートな部分が補われ、雑草のように這い上がる強さが手に入り、また人々を繋ぎ調和する特徴を持つようになります。


干合表
甲⇔己→戊・己(引力本能) |
丙⇔辛→壬・癸(習得本能) |
戊⇔癸→丙・丁(伝達本能) |
庚⇔乙→庚・辛(攻撃本能) |
壬⇔丁→甲・乙(守備本能) |


【丁】の各干支の特徴解説


丁の干支は「丁卯」「丁丑」「丁亥」「丁酉」「丁未」「丁巳」の6種類です。五行と合わせてイメージすると覚えやすいので、各特長と、他に何の五行が必要かといった解説も入れていきます。
支 | 質 | 自然界 | 方角 | 色 |
子 | 水+ | 湖・海 | 北 | 黒 |
丑 | 土− | 早春の泥土 | 北方の中央 | 黄 |
寅 | 木+ | 大木 | 東 | 青 |
卯 | 木− | 草木・花 | ||
辰 | 土+ | 山岳・河口の土 | 東方の中央 | 黄 |
巳 | 火− | 灯火 | 南 | 赤 |
午 | 火+ | 太陽 | ||
未 | 土− | 乾いた田園 | 南方の中央 | 黄 |
申 | 金+ | 鉄剛金 | 西 | 白 |
酉 | 金− | 宝石 | ||
戌 | 土+ | 山岳 | 西方の中央 | 黄 |
亥 | 水- | 湧水・冬の雨 | 北 | 黒 |
「丁卯」
「丁卯」の方は木生火で小さな火が燃えています。肉親思いで気遣いの人です。細かいところまで気が付く人です。とても慎重で神経質なほど考え抜いて行動をします。理想やロマンを内側に追い求めています。肉親思いですが情に流されず、故郷を離れて一人自由に生きましょう。
「丁丑」
「丁丑」他人には寛大で、自分には厳しい方です。興味を持つとそれをとことん追求します。お人好しで、人に好かれ可愛がられます。信用築き財産も大きく残せます。
音楽、芸術の創作能力に優れます。火生土で小さな火が湿った土の上で燃えていますが、このままだと消えてしまっているので、「木質=甲乙」が必要です。木を薪にするために、「金質=庚・辛」も必要です。
「丁亥」(異常干支・霊感干支・天元禄格)
「丁亥」の方は気分屋です。いうことがコロコロ変わります。感性豊かで喜怒哀楽が激しく、心にも葛藤があります。一人で静かにしていたい思いから孤独になります。肉親と縁が薄ければ、素晴らしい霊感能力が備わります。人々を救う指導者、経営者としてのポジションが良いでしょう。
「壬・庚」を身近に置くとバランスが取れます。丁壬は干合すると木質に変化し、亥の水を恵みとすることができます。木は庚が薪にすることができ、丁の燃料となります。
「丁酉」
「丁酉」の方は冒険心がありますが繊細な部分もあります。人情味があり、度胸もありますが、実力をわきまえないので負けることが多いです。
頭の回転が速く物事の本質を見抜くのですが自分の力量は見抜けません。知性を身に付け、文芸、文学に才能を発揮します。大きな成功は狙わず、コツコツと人生を堅実に歩んでいきましょう。身近に木質を置くようにしましょう。
「丁未」
「丁未」の方は表面的にはおとなしく穏やかに見えますが自我が強く、外見と内面の差が大きいです。人のことになると感情的になり、旺盛な批判力と毒舌で相手を傷つけます。
現実的な商売が向いており、周りに追い越されても焦ってはいけません。男性は孤独、女性は火生土で子供運は良いのですが、夫運はあまりよくありません。火を燃やすために「甲」を身近に置きましょう。
「丁巳」(異常干支)
「丁巳」の方は暖かみのある方です。一度口に出したことは消してあきらめない頑固さを持っています。人の面倒見がよく人情深いため身近な人の世話は損得抜きでします。結婚運もあまり良くなく、子供も早く親元を離れます。創作能力があるため、自らの世界をコツコツ作り上げていくと評価されます。「木質=甲乙」があれば火が燃え、金運や仕事運が良好となります。
徳政の業(丁丑・丁未)
「丁丑」「丁未」の方は徳政の業といって人に好かれ過ぎて逃げることができない運命をたどります。人に持ち上げられてり、頼られて頑張りますが、いつも虚しさが残ります。晩年になって、嫌でもその人たちから逃げられないと悟ります。
まとめ


今回は「丁」についてお伝えしました。「丁」が日柱にある方は、夜の自分の時間がとても大切になってきます。仕事で残業続きだったり、毎晩のように飲み会で心も体もバランスが取れないと感じていたら、夜に一人でリラックスできる時間を取ると良いでしょう。

