皆さんこんにちは、たまこです。
四柱推命には様々な流派がありますが、命式の8字だけでみるシンプルな方法について、まとめていきたいと思います。
最近は三柱推命や五行のバランスを見ないで日干、通変星、十二運星だけで判断してしまうところが多いそうです。
何十年もやっているプロの推命家さんでも用神を知らない、出さないということもあるそうです。しかし、本来、四柱推命にとって骨格ともなるのが用神です。
実際、私もこれまで三柱推命を習ってしまい、調候用神、扶抑用神すら知らず、通変星や十二運星だけで判断するような上辺だけの占いに約50万円をつぎ込んでしまいました。
今改めて学んでいる最中で、今回は八字だけで見る四柱推命で用神を実際に出していきたいと思います。
アウトプットとして、ブログにまとめているので、正しいかはわからないので、あくまで比較資料として参考にしてみて下さい。
命式の八字で見る五行の数え方
通変星や十二運星を出して、吉凶や強弱を判断するのが四柱推命だと思っていましたが、八字だけで鑑定するのが本場の四柱推命です。鑑定の際に最初にやることは、五行のバランスを見て用神を判断します。用神は算命学で言うと守護神のことです。
日干の強弱や用神を出さずに鑑定をしてしまうと、的はずれな鑑定になってしまうそうです。元々的中率の高い四柱推命なので、間違った方法でも当たってしまうのですが、やはり、的確な鑑定をしたいですよね。
用神を理解をしてこそ、四柱推命の面白さが分かるとのことなので、まずは八字でその命式の情景を思い浮かべられるようにしていきましょう。
用神の種類
扶抑用神法・・・命式のバランスを見て用神を取る方法
調候用神法・・・生まれた季節を見て用神を取る方法
もう一つ専旺用神というのがあるそうですが、そちらは特殊なので追々。
算命学では調候守護神で解説しているので、参考にしてみて下さい。[st-card myclass=”” id=”3175″ label=”” pc_height=”” name=”” bgcolor=”” color=”” fontawesome=”” readmore=”on” thumbnail=”on” type=””]
扶抑法で用神を出す
今回は扶抑用神法で用神を出していきたいと思います。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ bordercolor=”” color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″ myclass=””]例[/st-marumozi]
- まず八字の命式を出します。
時柱 日柱 月柱 年柱 丁(火) 癸(水) 辛(金) 庚(金) 巳(火) 未(土) 巳(火)×3 午(火) - 命式を五行に直す。その際、季節のエネルギーが強くなるので月支は三倍に数える。
- 紙などに五角形または円を書きます。
- 日干をトップに書きます。
上記の命式の場合、日干は癸なので水がトップに来ます。
- 水が生じるのは木なので、時計回りに木→火→土→金と五行を順番に書き入れます。
- 五行の数も書き入れます。
木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
0 | 6 | 1 | 2 | 1 |
水は自分自身なので自星、水から洩れるのが木なので洩星、水は火を剋すので財星、水を剋すのが土で官星、水を生じるのが印星
下記のように自星→洩星→財星→官星→印星の順になります。
⇢相剋→相生
この五行の配置を見れば、わざわざ通変星を出さなくても鑑定ができてしまうというわけです。
日干が丙であれば、火がトップに来て、土(洩星)→金(財星)→水(官星)→木(印星)と書いていけばいいので、簡単です。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 自星・・・自我、兄弟、同僚、自立心、野心、企画、独立
- 洩星・・・快楽追求、芸術、伝達、表現、衣食住、女性にとって子供
- 財星・・・財産、資産、遺産、合理、実利、父親、男性にとって妻・偏妻
- 官星・・・地位、名誉、責任、仕事、組織、規律、女性にとって夫・偏夫
- 印星・・・知識、教育、好奇心、母親[/st-mybox]
日柱の強弱を判断する
例の人は日干が癸です。この癸は強いのか弱いのか、どんな状態なのかをイメージしていきます。
[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-sankou” fontawesome=”fa-quote-left” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]
癸は雨で、月支の巳は初夏です。夏の雨ということになります。
なかなか暑い時期に入ってきますから、雨が乾いてしまったら大変です。
水を生じる金質が必要となります。月柱に辛と年柱に庚があるので、今のところ水源はしっかり確保されているようです。
しかし、地支は午、巳、未なので火局の方合ができます。本来、水は火を消すことができますが、お日様の力も火の力も勢いが強いのでどんどん水が蒸発して乾いてしまいます。
まるで火炙りの刑にあってしまったかのように、乾いてくたくたな癸さん。
よってこの命式は身弱と考えられるでしょう。[/st-cmemo]
用神、喜神、忌神、仇神、閑神
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 用神・・・命式の中にある五行で、日干と一番関係が強く、日干に吉となる作用をする五行
- 喜神・・・用神を助ける作用をする五行
- 忌神・・・用神を尅し、日干に凶となる作用をする五行
- 仇神・・・忌神を助ける作用をする五行
- 閑神・・・上の四つに当てはまらない五行。その人の命式によって、吉にも凶にもなる
喜神—生じる→用神←壊すー忌神←生じるー仇神
[/st-mybox]
ではこの癸さんを助けるには、何が必要になるでしょうか。木火土金水の順にみていきましょう。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ bordercolor=”” color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″ myclass=””]木質[/st-marumozi]五行のバランスが大事と考えてしまうと、木質が0個なので、木を取り入れると、バランスが整いそうですが、水は木を洩らし、木が火を更に強めてしまうので、仇神となります。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ bordercolor=”” color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″ myclass=””]火質[/st-marumozi]お分かりの通り、火はもういりません
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ bordercolor=”” color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″ myclass=””]土質[/st-marumozi]土は火を洩らし、金を生じてくれるので、一見必要に見えますが、水を剋すので、あまり嬉しくはありません。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ bordercolor=”” color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″ myclass=””]金質[/st-marumozi]金質は水源になるので嬉しい存在です。しかし、火は金を剋すので、火の勢いが強いこの命式では少しきついかもしれません。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ bordercolor=”” color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″ myclass=””]水質[/st-marumozi]この命式の場合は、まず自分自身の水がとても重要になります。水が増えれば同時に火を剋すことができるので、まず水が必要でしょう。
よって、例の命式の場合は
用神:金(印星)
喜神:水(自星)
忌神:火(財星)
仇神:木(漏星)
閑神:土(官星)
となるのではないでしょうか。
扶抑法を使えない人
- 丙の人:自分で燃えるので、燃料はいりません。木質から生じられないという判断になります。
- 五行がバランスよく全部揃っている人
扶抑法が使えない人は、調候用神法で用神をとっていきます。
調候用神表
月支 日干 |
子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 |
甲 | ①丁 ②庚 |
①丁 ②庚 |
①丙 ②癸 |
①庚 ②己 |
①庚 ②丁 |
①癸 ②丁 |
①癸 ②庚 |
①庚 ②丁 |
①丁 ②庚 |
①丁 ②庚 |
①丁 ②庚 |
①庚 ②丁 |
乙 | ①丙 ②戊 |
①丙 ②甲 |
①丙 ②癸 |
①丙 ②癸 |
①癸 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①丙 ②癸 |
①癸 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①丙 ②戊 |
丙 | ①甲 ②壬 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②甲 |
①甲 ②壬 |
①甲 ②壬 |
丁 | ①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①庚 ②甲 |
①庚 ②甲 |
①甲 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
①甲 ②庚 |
戊 | ①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①甲 ②癸 |
①癸 ②甲 |
①癸 ②甲 |
①癸 ②甲 |
①丙 ②癸 |
①丙 ②癸 |
①甲 ②癸 |
①甲 ②丙 |
己 | ①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①丙 ②甲 |
①甲 ②丙 |
①丙 ②癸 |
①癸 ②丙 |
①壬 ②丙 |
①癸 ②丙 |
①丙 ②癸 |
①丙 ②癸 |
①甲 ②丙 |
①丙 ②甲 |
庚 | ①丁 ②甲 |
①丙 ②丁 |
①丙 ②甲 |
①丁 ②甲 |
①甲 ②丁 |
①壬 ②丙 |
①壬 ②辛 |
①丁 ②甲 |
①丁 ②甲 |
①丁 ②甲 |
①甲 ②壬 |
①丁 ②甲 |
辛 | ①丙 ②壬 |
①丙 ②壬 |
①己 ②壬 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②癸 |
①壬 ②己 |
①壬 ②庚 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②甲 |
①壬 ②丙 |
壬 | ①戊 ②丙 |
①丙 ②甲 |
①戊 ②庚 |
①戊 ②辛 |
①甲 ②庚 |
①壬 ②庚 |
①癸 ②庚 |
①庚 ②甲 |
①戊 ②丁 |
①甲 ②辛 |
①甲 ②丙 |
①戊 ②丙 |
癸 | ①丙 ②辛 |
①丙 ②辛 |
①辛 ②丙 |
①辛 ②庚 |
①辛 ②丙 |
①辛 ②壬 |
①辛 ②壬 |
①辛 ②壬 |
①丁 ②甲 |
①辛 ②丙 |
①辛 ②甲 |
①辛 ②丙 |
各五行のバランスを整える
自星の強さで他の星の特徴が変わってきますが、各星ざっくりまとめていきます。
自星
自分の強さ
自星は自分自身の強さを表し、全員1つ以上になります。
4つ以上・・・自我が強い、わがまま、自己中心的、印星があれば更に我が強くなってしまいます。
2~3個・・・程よい、自分軸がある
1個・・・流されやすかったり、個性ない、不安定、更に印星がなく、洩星、財星、官星が多い場合、自我が弱くなります。
洩星
私欲、感性、子供縁
作品を作る、子供をつくる、三大欲求を追うといったところなので、大過していれば、快楽主義の傾向が強まるかもしれません。また自分のセンスを過信してしまったり、神経質な傾向が見られます。
4つ以上の場合・・・神経質、快楽主義、理屈っぽい、自星も多ければ、より個性が強まるでしょう。
0個や弱い場合・・・子供縁がない、衣食住が不安定、商才がない、センスや感性が乏しい傾向
財星
金運、人脈運、優しさ、男性は女性縁
4つ以上の場合・・・お金のコントロールができない。お金の出入りが激しい。お金のトラブルが増える。女性が多ければヒモ男がくっついたり、男性は異性トラブルが増える。
0個や弱い場合・・・優しさに乏しい、家庭運がない、金運がない、男性は女性の縁に乏しい、女心が分からない、結婚できない。
官星
仕事や組織運、女性は男性運
4つ以上や忌神の場合・・・規律に厳しい、仕事が忙しすぎて休めない。転職が多い、頭が固い、女性は異性トラブルが多い。
1~3個・・・安定して組織で活躍できる
0個や弱い場合・・・組織で働くことに向かない、協調性がない、出世に縁がない、女性は男性縁に乏しい、男心が分からない、結婚できない。
印星
好奇心、知的教養、思慮分別、品性
4つ以上や忌神の場合・・・頭でっかち、考えすぎて動けない、マザコン
0個や弱い場合・・・飽きっぽい、落ち着きがない、空気が読めない、品がない
おわりに
今回は用神についてまとめていきました。これが正解というのがないので、判断は非常に難しいのですが、ご自身の命式を見て、日干がどんな状態なのかを、イメージしてみて下さい。
足りない五行があれば、それを補うアイテムを使ったり、多すぎれば、洩らす、剋すアイテムを取り入れるようにしてみて下さい。
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