年運や大運で回ってくる、後天運の見方についてお伝えしていきます。
なぜ人は必要以上に不安を感じるのかというと、人間の脳は、不安を感じるようにできていますし、未来に何が起きるのかわからないから不安を感じるのです。
軽くでも自分の運勢を見れるようになっておくことで、心の準備もできますし、そのタイミングに合わせて新しい行動に移したりすることができます。
それでは今回は後天運に回る、分離条件について解説をしていきたいと思います。
- 毎年の自分の運勢が気になる
- 位相法のついて知りたい
- 悪い運気のときの気を付け方を知りたい
前回の記事「融合条件」についてはこちら!
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位相法とは?
宿命は人が生まれたときに皮膚にとりこんだエネルギーを表しています。地球は時間が流れ、エネルギーが変化しています。
なぜ人によって運気の波があるのかというと、人生はあなたに取り込まれたエネルギーと、常に変化している地球のエネルギーが融合したり、分離したりすることで変化していくのです。
物事は陰陽の両面があります。陽のエネルギーを融合、陰のエネルギーを分離で表します。融合条件は吉で、分離条件は凶というイメージがありそうですが、そんな単純なものでもありません。
融合条件で全柱に大半会が回ったとしても、拡大のエネルギーが強すぎて、もし自身のエネルギーが追い付かない場合は空中分解(死)してしまうこともあります。
逆に分離条件で対冲や天剋地冲が回ったとき、物事が壊れるという意味合いはありますが、壊れたことで、違う発想が思い浮かび、いい方向に進むこともあります。
全ては捉え方なので、分離条件が回るときも、恐れる必要はありません。
分離条件の種類
- 天剋地冲
- 納音
- 対冲
- 害
- 刑
- 破
破は後天運では、現象がほとんど見られませんので、割愛します。
後天運の見方
西方、中央、東方と別れています。太陽も東から登って中央を通り、西へ沈みます。人生も子供時代があり、社会的な出会いがあり、結婚したり(東方)、家系が受け継がれ、ポジションができて(中央)、老後は配偶者と2人で過ごします(西方)。
あとは、東が左手、中央は胸、西方は右手なので、中央が心という見方にもなります。
西方(日柱) | 中央(月柱) | 東方(年柱) |
配偶者、家庭、過去、蓄積、結果 | 心、家系、職場、足場・立場 | 友人、恋人、仕事、出会い、社会、未来 |
様々な意味合いがあるので、東方では恋愛運を見ることもありますし、仕事や友人に関係した出来事が起きるという見方もできます。西方なら結婚している方なら、配偶者や家庭の変化だったり、結婚してない方はこれまでの蓄積の結果の行先などを捉えることができます。
- 大運で回る→大運は精神面を主に表します。10年かけて徐々に精神面に影響が出てくると捉えることができます。
- 年運で回る→年運は現実面を主に表します。1年の間に、目に見える形でその年の変化を感じることができます。
解釈は、個人個人違いますので、西方に対中が回るから離婚する、東方に納音が回るから転職するというわけではありません。
実際に離婚したから最悪というわけでもありませんので、もし運勢を人に伝えるときは、脅すようなことを言うと、自分の運気が下がります。
アドバイスをするなら、その方が良くなる方向にアドバイスをするようにしてあげましょう。
対冲(七冲)
対冲は、十二支を円形に並べたときに、対称にある十二支同士のことを言います。
- 子⇔午、丑⇔未
- 寅⇔申、卯⇔酉
- 辰⇔戌、巳⇔亥
対冲の起こりうる現象
- 今までの蓄積が壊れる
- 蓄積が細かくなる、分散する
- ずっと積み重ねてきたことをやり直す、リセットする、
- ずっと積み重ねてきたことを改良する etc…
西方(日柱) | 中央(月柱) | 東方(年柱) |
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対冲のイメージとしては
半会は広がりを見せる=1が100個に増えるイメージ、フランチャイズなど、1つの形態が増えていく形
対冲は分散する=1が100個に別れるイメージ。会社から独立する人が出たり、親会社から子会社が派生する形
大運で回る対冲の特徴
大運に回ると、10年間の間で自分の価値観が大きく変化してきます。途中では気づくことがありませんが、あの人のおかげで、こんな価値観を手に入れることができたといった出来事が起きるかもしれません。
例えば、「いい学校に入り、いい会社に入り、良いポジションに付けば安定して幸せになれると思っていたけど、ある社長さんとの出会いで、リスクをとって起業したことで、多くの人に喜んでもらえるサービスができて、幸せだを感じている。」と価値観が真逆になるかもしれません。
年運は現実面の変化なので、1年の間で、目に見える破壊現象などが起きます。
対冲が回るときの捉え方
私個人の話ですが、中央に対冲が来ているときに、当時の同棲相手との彼とのトラブルと職場のトラブルがダブルで起こり、家を無くし、仕事も退職したのです。
ただ、東方も西方も半会だったからか、新しい彼とすぐに結婚し、主婦となり、ブロガーになりました。何もなくなったときはきつかったですが、今は肉体的にも精神的にも楽になったので、結果オーライだと思っています。
このように、すべてが悪いわけではなく、いらないものは壊れ、縁のないものは離れるようになっています。
執着するから苦しくなるだけであって、縁が切れたものには「学びをありがとう」と感謝を伝え、新しいものに目を向けることでチャンスを掴むことができます。
納音
納音は地支が対冲で、十干が同じ形となります。物事が良い意味でも悪い意味でも納まるという意味合いがあります。
納音の起こりうる現象
精神(天干)は、今までの自分と変わらないのに、現実(地支)で衝突が起こり、葛藤が強くなりますので、アクセルとブレーキを踏むような状態になります。
西方(日柱) | 中央(月柱) | 東方(年柱) |
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納音が回るときの捉え方
葛藤が強く、アクセルとブレーキを同時に踏んでるような状態なので、非常に苦しいかもしれません。上手くいかなかったり、物事が自分の考えと真逆になったりします。
不運に感じることもあるかもしれませんが、現状が真逆なものになったとしても、「これでよかったんだ」と受け入れる姿勢が大切です。
天剋地冲
天干は相剋関係、陰は陰、陽は陽同士、地支は対冲の関係です。
- 命式に「甲寅」があるなら「戊申」「庚申」が回る年
- 命式に「丁未」があるなら「癸丑」「辛丑」が回る年
天剋地冲の起こりうる現象
精神面(天)も現実面(地)も壊れるという意味があります。とても怖い現象に考えられがちですが、大運の6巡目には、すべての方が月干支で天剋地冲が回ります。早い方だと51歳で回りますが、60歳になると還暦となって折り返し地点になりますね。
60歳前後は余生をどのように過ごすか、価値観が変わるでしょうし、昔は60歳で定年退職を迎える方も多かったので、現実面も変化を迎える時期が六旬目です。
若いうちに回ってきた場合はそこで一気に現実も価値観も変わる現象が起きますが、執着しないで、流れを受け入れることが運気上昇に向かうはずです。るエネルギーで、自然の気の流れを表しています。自然の気の流れに逆らっていない自然の状態です。
害(六害)
地球上の気の流れは、地球の自転の関係で西から東へと流れています。支合は自然の流れを表したものでしたが、害は、その自然のエネルギーの流れを阻害します。不自然融合としてとらえられる現象です。
川の流れがスムーズに流れていたのに、台風などで大木が倒れて流れが堰き止められてしまったようなイメージです。
身体も循環が滞ると病気になりますし、仕事などもせっかく上手くいっていたのに、邪魔が入るとストレスに感じますよね。
要は害は流れが悪くなることから、体の病気や、現実面での阻害、精神面でのストレスなどを感じることが起きると捉えることができます。
害の起こりうる現象
- 病気になる
- ストレスになる現象が起こる
- 邪魔が入る
- パートナーの隠し事が発覚する
西方 | 中央 | 東方 |
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身体に起きる現象
- 子未の害(北方水地)→腎臓や膀胱など排泄器官系や、骨や筋などに問題を起こしやすい。
仕事や行動上では、物事のまとめが悪いという現象になって現れる。 - 寅巳の害(東方木地)→肝臓や胆嚢に弱点が出やすい。皮膚病や胆石、アルコール中毒、消化器系の病気にかかり
やすくなる。
身体に出ない場合は、物事のスタートが悪いという現象が出ます。 - 午丑の害(南方火地)→心臓や小腸など、栄養吸収に関わる器官の病気になりやすい。6つの害の中でももっとも癌にかかりやすい。栄養の吸収に問題があり、循環器系(心臓など)の病気や糖尿病などの病気に注意が必要。
身体に出ない場合は、栄養が身に付かないのと同じく、稼いでも損失の多い仕事が増える。 - 亥申の害(西方金地)→大腸に症状が現れます。水分の吸収が悪く、肌が荒れたり急に老けたりします。若くして白髪になったり、稀に老人病の子供もこの害を持っている。自閉症や蒙古症(精神薄弱)として現象化したり、体重が極端に重い人や軽い人になったりする。
身体よりも行動に出る場合が多く、予期しないことで財を浪費することがある。詐欺にあったり、お金を落としたり失くしたり、高価なものを衝動買いする。 - 卯辰の害(中央土地)→胃などの消化器系、骨や筋肉に症状が現れる。
- 酉戌の害→臓器の連結部に異常が出やすい。ホルモンバランスを崩したり、栄養の偏りによる病気になりやすい。自律神経症やホルモン異常、異常性格者などになりやすく、糖尿病にも注意が必要。
年運で害が回る場合、一生起きるわけではなく、1年の間症状が現れることがあります。害が回るときは、ストレスを溜めないようにしたり、特に身体を労わるように気を付けましょう。
害が回るときの捉え方
害が回るときは、視野を広げることです。悪いことが起きたり、病気になるばかりではなく、新しいものが入ってきたり、自分と違う価値観が入って来来ることで、「なんかこの人の言ってる意味が理解できない」という風になります。
ここで対立してしまうと「嫌な人だな」で終わってしまいますが、「そういう意見もあるのか」と受け入れ定期、自分を変えることで、切り抜けることができます。
私は中央「害」が大運で回ったときに、うつ病になり、毎日が苦しいと悩んでいましたが、結果的に、心の問題やこの世の仕組みについて知ることができ、人の相談に乗れるようになりましたので、良かったと思っています。
また西方「害」が年運回ったときに、パートナーの過去にしていた浮気が発覚しました。害だけではなく、天中殺中で司禄星が回ったときでもあったので、来るべくしてきたなという感じでした。
かなりストレスかかった年でしたが、今までため込んでいた感情を全部吐き出せたことで、インナーチャイルド的なものが癒え、結果的にパートナーとの絆が深まる方向になりました。
その時に何が起きたかではなく、この現象を通して何に気づかなければいけないのか、どうしたら自分は魂を成長させることができるのかというところに目を向けるのがストレス現象を乗り越えるポイントかと思います。
刑
刑は自分自身の内面の葛藤ではなく、対人関係のトラブルが起きます。部分的な破壊とされる、分離条件です。三合会局と方三位を破る法則と言われています。
左が三合会局、右が三方位です。これらの組み合わせは2人の関係の和が保てない状態になります。
水局 | 木局 |
火局 | 木局 |
亥 ー 亥 卯 ー 子 未 ー 丑 |
申 ー 寅 子 ー 卯 辰 ー 辰 |
寅 ー 巳 午 ー 午 戌 ー 未 |
巳 ー 申 酉 ー 酉 丑 ー 戌 |
古代中国で軍略において、敵のトップ3人(皇帝・政務責任者・軍務責任者)の年柱地支の組み合わせが、三合会局、三方位になる場合、エネルギーが大きくなってしまいます。
その強力なエネルギーを打ち破るために、敵の力を分散させようとしたことが原理になっているエネルギーの分離法です。
西方 | 中央 | 東方 |
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自刑
自刑は亥亥、酉酉、午午、辰辰の組み合わせの4種類です。
- 身内との争い
- 西方刑とも言い、補佐・パートナー・配偶者とのトラブルが起きやすい
- 成立しているもの、完全なもの、出来上がっているものを乱し、破壊するという現象を生み、何かしら対人トラブルが起きやすい
旺気刑
旺気刑は「子卯」の組み合わせのみです。”旺”なので、大将同士の争いとなり、現象が強くでます。
- 東方刑とも言い、友人や兄弟とのトラブルが起きやすい
- 本人が礼儀に欠けることから、対外的な争い事が起きやすい
生気刑
生気刑は寅巳、寅申、申巳の3つの組み合わせです。
- 南方刑とも言い、目下、子供とのトラブルを起こしやすくなる
- 物事をスタートさせようとした場合、何かと波乱が起きやすいという特徴がある。
ただ一旦スタートしてしまえば、前進力は大いにあり、生気刑が回るときに何かを始めるときは、スタートは他の人に任せるのが良い
庫気刑
庫気刑は、戌丑、戌未、丑未の3つの組み合わせです。
- 北方刑とも言い目上、両親との人とのトラブルを起こしやすくなる
まとめ
後天運に分離条件が回るときの現象と捉え方についてお伝えしました。これが回るから最悪だと思っていても意味がありません。
人は、お空で地球クリアする宿題(宿命)を自分決めた上で、生まれる日を選んでやってきます。
もしあなたの現実で不都合なことが起きたときに、「悪いことがおきたな」と思うだけでは成長しません。「この出来事には自分はどんな宿題を課しているのかな?」「何を学ばないといけないのかな?」と考えることで、次の道が拓けるようになります。
分離条件が回るときはちょっとマイナスな感じがしますが、是非、器を広げるつもりで乗り越えていきましょう。